〜幼児の算数力を育てるために〜
こんにちは。
今日は「偶数と奇数」について、私の考えをお話ししてみようと思います。
お子さんがまだ3歳、4歳くらいだと、偶数・奇数なんてまだ早いのでは?と思われるかもしれません。
でも、実はこの「偶数・奇数」の感覚は、早めに遊びの中で触れておくと、後の算数の理解がスムーズになることが多いと思います🌱
なぜ偶数・奇数を早めに?
1. 「数のしくみ」を感じる入口になる
偶数・奇数を理解することで、「数には性質がある」ということを自然に感じられるようになります。
たとえば、
- 2つずつ分けられる数 → 偶数
- 2つずつ分けると1つあまっちゃう → 奇数
こんな風に、「数の仲間分け」を経験していくことで、抽象的な数の世界への入り口をやさしく開くことができます。
2. かけ算・割り算につながる
偶数・奇数の感覚は、あとで学ぶかけ算や割り算の理解にもつながっていきます。
- 「2倍する → 偶数だね」
- 「4個を2人で分けられる → 偶数だね」
- 「3個を2人で分けると1個あまっちゃう → 奇数だね」
といった具合に、「等しく分ける」「ペアにする」といった体験は、算数の土台になります。
3. 子どもにとって楽しい発見になる
意外と子どもは「偶数・奇数あそび」が大好きです。
- 「1・3・5・7…って飛ばしながら数えるの楽しい!」
- 「このおもちゃ、2個ずつ並べるとちょうどいい!」
こうした遊びの中で、「あれ?これ、奇数かも!」なんて気づきが生まれると、それはとても貴重な学びの芽になります。
4. たし算の間違いが減る
- 「偶数+偶数 → 偶数」
- 「奇数+奇数 → 偶数」
- 「偶数+奇数 → 奇数」
- 「奇数+偶数 → 奇数」
計算ミスに気づくことも!!
どうやって教えればいいの?
特別な教材やドリルは必要ありません。
日常の中でできる、かんたんな方法をいくつかご紹介します。
● ペアあそび
おはじきやレゴブロックなどを使って、2つずつに分けてみましょう。
- 最後に「1つあまった?」→「奇数!」
- 「きれいに分けられた?」→「偶数!」
と声をかけてあげるだけでOKです。
● 飛ばし数え
2・4・6・8……など、2ずつ数えていく「偶数だけの数え方」も楽しいあそびになります。
車のナンバー、階段の段数など、生活の中にもたくさんのヒントがあります。
● お菓子わけっこ
おやつの時間に「今日はこのクッキーを2人で分けよう」と声をかけて、一緒にやってみるのも◎。
「ぴったり分けられたね!」という体験が、偶数への理解につながります。
📚おわりに:大切なのは「楽しく触れること」
偶数・奇数の学びは、決して「テストのため」ではありません。
大事なのは、子どもが数に親しみ、自信を持てるようになること。
「こういう数があるんだ」
「この数、ちょっと面白いな」
そんな小さな気づきが、未来の算数力の土台になります。
ぜひ、遊びの中で、「偶数・奇数あそび」取り入れてみてくださいね。