〜手足の指からはじまる「かずの世界」〜
こんにちは。
今日は、幼児の算数教育においてとっても大事な「10(じゅう)」という数について、お話ししてみたいと思います。
どうして「10」が特別なの?
ふだん私たちは、買い物でも、時間でも、数をかぞえるときでも、「10」を区切りとして使っていますよね。
「10円」「10個」「10人」「10分」など、生活の中にあふれています。
でも、そもそもなぜ「10」なのか?
実はこれにはいくつかの説があるのですが、有力なのが…
人の手足の指の数が10本だから
というもの。
それくらい、人間にとって「10」は自然で身近な数なんですね。
昔の人は、道具も数字もなかった時代、指を使って数を数えていたと考えられています。
右手の5本、左手の5本を合わせて10本。
これが、今の「10進法(じっしんほう)」、つまり「10」を基準にした数の数え方につながっていると言われているのです。
🔢 10進法(じっしんほう)とは?
10を1つのまとまりとして数える方法のことです。
私たちがふだん使っている数字のしくみは、「0〜9」の10この数字をくり返して使うものです。
たとえば:
- 9の次は 10(1が1つ、0が1つ)
- 10の次は 11、12、13… と進んでいきます
- 10が10こたまると → 100になります
このように、「10」を区切りにして位(くらい)を変える数の数え方を「10進法」と呼びます。
子どもの学びにも「10」がカギ!
幼児期に学ぶ数や計算の基礎は、この「10」をしっかりと理解することがカギになります。
たとえば:
- 「5といくつで10になるかな?」
- 「7にいくつたすと10になるかな?」
- 「10は、2と8に分けられるね!」
こうした「10」に親しむことで、子どもたちは数の分解・合成を自然に学んでいきます。
そしてこれは、たし算・ひき算、さらには九九の理解へとつながる大切な一歩なんです。
おうちでできる!「10」に親しむ遊び
家庭でも、遊びの中で「10」に触れることができます。たとえば:
- 指で数える遊び:「今、何本?あと何本で10本?」
- ブロックで10を作る:5個と5個、6個と4個などいろんな組み合わせを探す
- お菓子で10チャレンジ:10個のおやつを分けっこしてみる(3個と7個?)
こうした日常の中で、「10」という数に繰り返し触れることで、子どもの中に“数の感覚”が育っていくと思います。
💡 ポイント
- 「0〜9」までの数字を使って、どんな大きな数も表せる
- 「10」をこえると、位(くらい)が変わる(→ 10, 100, 1000…)
- 私たちの生活の中のほとんどの数は、この「10進法」でできている!
📚まとめ
「10」という数は、単なる数字のひとつではなく、
人間の体から生まれ、文化や社会の中で育まれてきた“特別な数”です。
だからこそ、幼児期にこの「10」にしっかりと触れ、親しむことが、これからの算数の土台になります。
ぜひ、お子さんといっしょに、遊びながら、「10」の不思議と楽しさを感じてみてくださいね。
今日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
おもしろい数の秘密を見つけたら、ぜひコメントで教えてくださいね。